県警駅伝で連覇を果たした厚木警察署駅伝チームの代表を務める 福澤 有輔さん 厚木市水引在勤 43歳
自分を出し、走り続ける
○…さまざまな部署や階級の5人でつかみ取った優勝旗が、署長室で飾られていた。「連覇できたのはこのチームだったから」。自身も2区を走り、大会新記録に貢献した。心がけたのは「何でも言い合える環境づくり」。練習では自分が感じた事を率直に伝え、時にはアドバイスを求めた。追い込み練習では後輩からの「もう1本!」という声に「正直きつかった」と笑うが、チームワークの勝利を喜ぶ。
○…箱根路を走る駅伝選手を先導する白バイに憧れ、高校卒業後に神奈川県警へ。交番勤務や機動隊で経験を積み、捜査一課時代には特殊部隊に所属。立てこもりの現場では先陣を切って突入することもあった。「どんなに訓練を重ねても恐怖心はあった」と本音を吐露するが、被害者を救出するという使命感がいつも勝った。「救出された方の安堵した表情を見ると、この仕事をしていて良かったと思います」
○…北海道札幌市で生まれた。幼少時代には「家の庭でかまくらを作り、一泊したこともあった」と懐かしむ。10代で地元を離れて警察官になるという決断を両親も応援してくれ、「辛くなったら、いつでも帰ってきなさい」という言葉に、何度も救われた。誕生日を大切にしてくれた両親のために、今は毎年欠かさずプレゼントを贈る孝行ぶりだ。
○…厚木署では刑事第一課長として後輩の指導にもあたる中、「自分をさらけ出すことが大切」といい、「分からないことは素直に聞く」がモットー。体づくりにも力を入れ、署から相模原にある自宅までの「帰宅ラン」が日課という。駅伝に出場した他署の選手は20代ばかりだったが、「年齢を言い訳にしたくない」ときっぱり。「目指すは3連覇」と来年の大会を見据える。
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12月13日