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マルイファミリー海老名 店舗で丹沢の間伐材活用 森林資源の循環に貢献

経済

公開:2025年3月21日

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シンボルツリーの前に立つ青木店長(右)と金子さん(左)
シンボルツリーの前に立つ青木店長(右)と金子さん(左)

 マルイファミリー海老名(青木亮太店長)の2階エントランスに、丹沢産の間伐材を使用したシンボルツリーが設置され、訪れる買い物客を温かく迎え入れている。

 間伐材とは、森林の健全な育成を促す「間伐」作業で伐採された木材を指す。間伐は、残された木々の光合成を促進し、森林保全に不可欠な作業の一つでもある。水源地の保全にも重要な役割を果たし、間伐材の活用は中山間地域の林業や製材業の活性化にもつながる。こうした背景から、国や県などが間伐材の活用を推進している。

 マルイファミリー海老名では、市街地にありながら田園風景が残り、東丹沢や大山を一望できる地域の特性を生かした店舗改修を進めている。「ウェルカムゾーン」と名付けられた2階エントランスの改修は、その象徴とも言える。

 高さ3・5m、幅1・5mのシンボルツリーには、丹沢産のヒノキの間伐材が使用されている。幹の部分に設置されたモニターでは、林業に関する1分ほどの映像が放映されている。また、フロア中央の柱の上部にはヒノキとスギの意匠が施され、間伐材のベンチも設置されるなど、間伐材に直接触れることができる空間も設けられた。


 今回の改修で間伐材を使用したことで、東京・大阪間を往復する自動車が排出する量と同じ二酸化炭素(約0・8トン)の排出を木の中に固定化できたことになる。

 店舗の改修を手がけた丸井店舗事業本部(東京都中野区)の金子研一さんは、「海老名から見える丹沢の景観を店舗づくりに生かせないかと考えた。林業に関係する方々との連携も深まり、大変勉強になった」と語る。

 青木店長は、「2002年開業の当店は『街と人を元気にする未来創造パーク』を目指している。今後も体験型施設への改修を進め、お店に来ていただける取り組みを充実させたい」と話している。

 同店では県が展開する「かながわ木づかいエコ認証制度」の申請も進め、今後も間伐材を活用した取り組みを検討している。

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