厚木市議会2月定例会の環境教育常任委員会が3月11日開かれ、「『新ごみ中間処理施設』建設候補地として金田地区、現環境センター北側水田を選定したことについて白紙撤回を求める陳情」が、起立なしで不採択すべきものと決まった。
厚木市が2011年7月に「新ごみ中間処理施設」の建設候補地を金田地区にある現施設の隣地に選定したことで、建設の白紙撤回を求める署名運動が起こっていた。反対署名は、519世帯・1076人分。これは金田地区にある3つの自治会全体で6割以上。
昨年7月に立ち上がった「金田地区新ごみ焼却場建設に反対する会(鈴木正次代表)が1月21日議会向けの陳情書を提出していた。
審査には、越智一久委員長(あつぎみらい)、松本樹影副委員長(改革あつぎ)、泉修委員(子育て応援)、名切文梨委員(民主クラブ)、松前進委員(改革あつぎ)、沼田幸一委員(あつぎみらい)、川口仁委員(公明党)が出席。
沼田委員の「地元説明会がキーポイント。開催の有無は」との質問に対して市環境総務課は「金田地区の3つの自治会にそれぞれ説明会を実施した」と答えた。また、松前委員からは「ごみの地域にあたるような苦情はいままであったのか。住民とのトラブルや事故は」との質問が上がり「現環境センターは地元の協力により大きなトラブルはなかった」と回答。名切委員からは「説明会に対する周知は」との質問に「自治会長の協力のもと回覧して周知した」などのやりとりが、約30分間行われた。その後、採決が行われ不採択が決まると、傍聴に訪れた同会の有志9人は不満そうな様子だった。
鈴木代表は「議員がつかんでいる情報が少なすぎるのではという印象。質問して審査されるのはどうか。事実を調査してほしい」と訴えた。今後の活動については、未定だという。
市環境総務課環境施設担当は「自治会長が賛成していることもあり、市としては、ありがたく汲み取って進めていくしかない。施設の建設が進んで、付帯設備が整ったとき、今までよりも環境が良くなったと思っていただけるように努力していく」とコメントした。
今後は、21日(木)に開催される本会議最終日に、同委員会の審査結果を報告し、最終的に採決される見通し。
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