エアコン まずは中学校に 来夏までに229教室へ設置
厚木市が一昨年から検討を進めてきた、小中学校の普通教室へのエアコン導入。市はまず中学校13校に設置する方針を決定。現時点では工事に向けた設計を今年度に行い、来年の夏休み明けまでには設置完了する予定だ。
2010年夏の記録的な猛暑をきっかけに、市では生徒の健康面への配慮や、快適な学習環境確保のために小中学校へのエアコン導入を検討してきた。
このうち、学校数や高校受験への影響などを考慮し、まずは中学校13校への導入を決定。普通教室220室、音楽室9室が対象となり、事業費は総額で4億4256万3千円。1教室に1台が置かれる。
所管する市学校施設課によれば、今年度は今のところ、設置に向けてエアコン本体や室外機の配置などの設計を1年間かけて行い、来年の夏休み中に工事を実施。休み明けまでにはすべての設置を終える予定。
小学校へのエアコン設置はそれ以降となるが、市が策定した教育振興基本計画では、小学校・中学校ともに2014年度までに冷暖房設備を設置するとしている。同課の市川秀夫課長は「できるだけ早く設置できるよう進めていきたい」と話すにとどまった。
また、市ではエアコン設置事業と並行して、昨年度までに全ての公立小中学校の普通教室へ扇風機を設置した。
学校施設課では、扇風機とエアコンを組み合わせることで、効率的な温度調節が可能になるとしている。冬場に使用するヒーターも、すでに全教室に配備されている。
市内教育施設のエアコン設置状況
市内では現在、各中学校の保健室や図書室などにエアコンを設置済み。特別支援学級や、一部学校の音楽室にも整備されている。
小学校では、児童増加に伴い昨年度から使用を開始した厚木小学校の仮設校舎(4・5年生が使用)に設置されている。市立の保育所にも設置済み。
また、県立高校では学校によって対応が分かれており、厚木高校では保護者がエアコンの利用に関する費用を負担している。
県内では、川崎市、大和市、海老名市、綾瀬市、逗子市がすでに普通教室へのエアコンを設置している。
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