市文化会館で県央ハワイアンサークル同士が交流する初の演奏会を開く 田中 久夫さん 妻田東在住 80歳
英語は実践 音楽は独学
○…県央地区アマチュアハワイアン協会の会長。9月4日、市文化会館で同地区を中心に活動するハワイアンサークルが一堂に集い、演奏を通した交流会を初めて開き、9団体が65曲を披露する。もともとバンド同士のつながりが少なく、お互いの活動を知ることで助け合って発展するのが目的で3月から準備してきた。ハワイアンの魅力は「癒し系。有酸素運動で健康に良いし開放的になれますね。皆で楽しめ、衣装を着ると気分も変わり精神的にも良いですよ」と子どものような屈託のない笑顔で話す。
○…横浜市生まれ。「ませていた」と振り返る学生時代。中3で江の島のダンスパーティーに出演し、お小遣いを稼いだそう。音楽漬けの毎日の中で、プロになろうと決心したのはこのときだ。高校卒業後、厚木基地在職中にプロからの誘いを受けた。12月29日に受けた太田プロダクションの試験を一発でパスし、1月3日から銀座の舞台に立った。その後はとんとん拍子。「寝る間もなかったが、好きなことで稼げた。人生は不思議…」と一直線で突き進んだ当時を懐かしむ。
○…英語はアメリカの兵隊との折衝の中で自然に身についていったが、楽譜の読み書きは独学。周りからは「怪物」と言われるぐらい行動的な性格は、青春時代となんら変わらない。英語の知識を活かすためにマクドナルドのアルバイトに応募。69歳から74歳まで高校生に交ざり5年間働いた。マクドナルド社員の「のど自慢大会」では1500人中ベスト15に選ばれたほどの美声の持ち主でもある。
○…1954年に厚木へ。後進の指導に当たる傍ら「ヘンリー田中」の名でライブハウスに立つ。ボーカル、ウクレレ、ギターなど何でもこなす。3人の子どもは独立し妻と二人暮らし。ちなみに、ヘンリーとは厚木基地に就職したときに久夫の「H」からついたニックネーム。”Hitメーカー・ヘンリー”、次は何を生み出すか。ただの人ではない。
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