かながわ産業Navi大賞2014の奨励賞を受賞した 岡本 正行さん (株)MANOI企画代表取締役 49歳
頭の中はいつもロボット
○…研究・教育用ロボット製品の企画・開発・販売に携わってきた実績とノウハウを活用し、ロボットのキャラクター化とテレビやイベントへの応用で販路を獲得したとして、このほど、かながわ産業Navi大賞の奨励賞を受賞した。めざましテレビの『めざましくん』や、ご当地キャラ『くまモン』の外装を搭載したロボットの映像を見せながら、「この業界では大道芸人みたいなものですから、何でもやりますよ」と笑う。
○…生まれも育ちも厚木市林。幼いころに白黒テレビで見た、大阪万博のロボットの衝撃を今でも鮮明に覚えている。子どもが好きで、子ども向けのことを仕事にしたいと、地元の玩具メーカー京商(株)に就職。倉庫管理から始まり、工場勤務や営業を経て、30歳代でラジオコントロールモデルの部品を手がける独立採算部門の責任者になった。やがてロボットの開発部門が立ち上がるとリーダーを兼任。2足歩行ロボ『MANOI』はこの時に誕生した。
○…「まちのロボット屋さんになりたい」と、MANOIの使用権利を得て、2009年に独立。開発や販売のほかに、ロボットを誰にでも身近な存在にしたいと、イベントを通して広報啓蒙する団体『ロボットゆうえんち』を立ち上げた。週末は全国を駆け回り、子どもたちにものづくりの魅力を伝えている。自らが手がけたロボットを「この子」と呼び、コントローラ一つでラジオ体操をさせる姿を見守る瞳は、父親の視線そのもの。
○…昨年5月に設立された『あつぎものづくりブランドプロジェクト』(ATSUMO)にも参加し、等身大のヒト型2足歩行ロボット「ロボコロ」を開発。2020年の東京五輪で、ロボコロが聖火ランナーを務めることが目標だ。「途方もない計画の中でまずは一歩踏み出したところ。厚木から全国に賛同者が増えれば実現する可能性も高まる」と力強く話した。両親と妻、子ども4人の8人暮らし。
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