市内荻野地区を中心に活動する「荻野自然観察会」(粟野豊實会長・会員数38人)がこのほど、2016年度「かながわ地球環境賞」を初めて受賞した。主催は、神奈川県とかながわ地球環境保全推進会議。
この賞は、県内において、地球環境の保全や温暖化対策などに対して優れた活動を行った団体や個人に贈られるもの。同会は「地球環境保全活動部門」で、長年荻野地区を中心に地域に密着した活動や、野鳥や水生生物観察会などを会員以外にも呼びかけきた活動などが評価され、表彰を受けた。
地元の自然愛し地道な活動
同会は、1993年に発足。「地元のために何かできることはないか」と、同会の現顧問である花上友彦さん(86)と故・諏訪哲夫さんによって立ち上げられた。活動は、月一回の月例観察会に加え、荻野川の清掃や生物観察、カヤネズミなどの在来種の調査、今年度は秩父国立公園に出向いた研修旅行、年4回の会報発行などを行っている。
今回の受賞を受け、副会長の横山克己さん(72)は「地道な活動が認められて嬉しい」と笑顔を見せた。一方で、花上顧問は「(賞に見合う活動を)より行っていかなければならないという重責も感じました」と話した。粟野会長は、「荻野は里山の風景が残る貴重な地域。ホタルが見られ、在来の生物も多い。豊かだからこそ、外来生物も集まってくる」と誇らしげに微笑む。同会では、オオキンケイギクなどの特定外来生物の駆除活動にも協力している。
市内では同会以外にも、アンリツ株式会社(恩名)と日本電信電話株式会社(厚木研究開発センタ・森の里)が同賞「温暖化対策計画書部門」を受賞している。
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