再開発が進む本厚木駅南口の商店主らと、工事事業者が一体となって、イルミでまちの活性化を――。11月11日から南口にイルミネーションが点灯し、幻想的な雰囲気に包まれている。点灯は夕方4時30分から深夜11時まで。来年3月14日のホワイトデーまで行われる。
駅南口のイルミネーションは、「南口にイルミネーションを灯そうかい!?」と題し、現・厚木みなみ商工クラブ会長の望月喜代志さんが発起人となり、2012年から市の助成も得ながら南口ゆかりの有志らで始まった。「南口を明るくしたい」という想いで続けられてきた。
今年は同クラブ会員の安藤裕里さん(西洋懐石じょ里ぃ代表)が新たに企画を提案。駅の南口や東口には飲食・物販店ともに地元の個店が多く、ソニー(株)の通勤路やオフィスビルが多数あることから、「あつぎ大人のイルミネーション」をコンセプトに、シャンパンゴールドのLED電球を設置する準備を進めてきた。
また、南口正面のハピネスビル付近が再開発の工事中であることから、フジタ・小島組建設共同企業体本厚木駅南口再開発作業所に協力を依頼。ビル近くにある歩道の街路樹6本のほかに、同ビルの工事仮囲い約40メートルに、高さ2メートルの「ナイヤガラ」のイルミネーションが実現した。
安藤さんは「南口・東口の活性化や同エリアの防犯、再開発後の街の変貌への期待感を高めたかった」と企画した目的を説明。「毎年実施エリアを変えていき、再来年には『プチ丸の内』をめざしたい」と話した。
望月さんは「これまで続けてきた活動が若手の提案で進化し、周囲の協力も得られた。人と人のつながりは素晴らしい」と話した。11日午後5時の点灯時には南口に居合わせた人々もカウントダウンに参加。点灯とともに大きな歓声が上がった。
本厚木駅南口再開発作業所の山本栄顕(ひであき)所長は「今回、南口イルミネーションの話を聞き、素晴らしい話だと共感し、共同企業体でぜひ協賛させて頂こうと返事をさせて頂きました。南口では今後再開発が始まり、環境整備がなされます。今後とも地域の皆様のご理解・ご協力を頂きながら工事を進めていきます」と述べた。
再開発工事は南口の0・8haを対象に、駅前広場の拡充整備と、22階建ての再開発ビル建設を計画。現在、ビルは解体工事中で、18年の着工を目指している。
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