神奈川県教育委員会が、10月1日に公表した県立高校改革実施計画II期案で、市内王子の厚木東高校(村越みどり校長・生徒数833人)と厚木商業高校(伏見勉校長・生徒数781人)の2校が、再編・統合の対象校となったことが分かった。東高校の敷地、施設を活用し、全日制の普通科と総合ビジネス科を併置した新たな県立高校として、2024年4月に開設される見通し。
1日の県議会文教常任委員会で報告され、明らかになった計画案では、県央・相模原地域における再編・統合予定として、東高校と商業の2校が明記されたほか、瀬谷と瀬谷西、逗葉と逗子、城山と相模原総合も対象となった。県教育委員会教育局総務室によると、10月23日の県教委臨時会での議決を経て、正式確定する予定。
東高校と商業の再編・統合計画案では、東高校の敷地内に商業棟が新築される。普通科と総合ビジネス科を併置することで、多様な科目の配置が可能になり、幅広い学びの実現をめざす。
計画案の工程表によると、24年度の開校が予定されている。22年度以降、両校に入学した生徒は、統合校で卒業を迎える。
統合後の校名は、今後、有識者らの校名検討懇話会で議論され、県議会の議決を経て決定する。商業の敷地の跡地利用については、未定という。
隣同士の2校
市道王子24号線を挟んで、東高校と商業は隣同士。県教委の発表を受けて1日、両校は生徒と保護者に向けて校長名でそれぞれ文書を配布。「両校の強みを活かして、普通科でのキャリア教育の展開や商業科における上級学校を目指した学力向上への取組の充実を図る新しい高校になります」などと知らせた。
16年に創立110周年記念式典を行った東高校は卒業生約2万5千人を輩出。1972年に設立された商業の卒業生は約1万3千人にのぼる。卒業生で作るそれぞれの同窓会は、「今後の経過を見守りたい」とした。
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