荻野の歴史を学ぶ会(毛利和夫代表)はこのほど、『明治激動期の荻野の知識人 田口松平翁論文抜録』と『荻野消防史 復刻版』を各100冊完成させた。
荻野地域の歴史を後世に残そうと2018年に設立した同会。地域の歴史調査や資料収集、講演会などの活動を行っている。会員数は27人。
『田口松平翁論文抜録』は、A4判の105ページ編成。同冊子は、田口松平家(上荻野)に保存されていた『明治十五年第六月 論文抜録巻之壱』を、2年間かけて現代文に訳した。福沢諭吉らが発行した『明六雑誌』から「教育論」や「信長論」など、28項目が収められている。
『荻野消防史』はA4判の46ページ編成。同冊子は、5月に行われた柳田家(中荻野)の取り壊しの際に見つかった資料に、読みやすいように句読点などを加えて書籍化した。江戸時代末期から1934年までに、地域内で発生した火災の記録や消防組の沿革などが記されている。
毛利代表は「荻野地域の歴史を理解できる冊子になった」と話した。2つの冊子は、今後近隣の小中学校や消防署などに配布される予定。問合せは田中事務局長【電話】046・242・1560へ。
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