劇作家であつぎ文化芸術特別大使の横内謙介さんが主宰を務める劇団扉座による公演「新浄瑠璃百鬼丸〜手塚治虫『どろろ』より〜」が6月16日(日)、午後2時から厚木市文化会館大ホールで行われる。
手塚治虫生誕90周年記念公演と銘打った今作は、横内さんが2004年に初めて劇団公演として舞台化した手塚作品。熱烈な要望を受けて09年に再演を果たして以来、10年ぶりの再演となる。
心に刺さる物語
今公演に向けて横内さんは「劇団が40年近くなり、若い人とベテランが良い感じで溶け合い、成熟度が一番良い時に差し掛かっている。他の劇団には出せない扉座ならではのアンサンブルをお届けできる。かなりの自信作です」と意気込む。
また、3度目の今作の再演については、「肉体を持たずに生まれた百鬼丸が、魔物を倒して肉体を取り戻していく『どろろ』には、普遍的な大きなテーマを感じている。デジタルやバーチャル、記号だけのやりとりが進む世の中で、大事なものを取り返していくようなことに近い。初演の14年前にもそんな世の中の気配はあったけど、さらに時代は進化して、今の時代に人の心に刺さると思う」と話す。
25歳以下を無料招待
「少しでも多くの若者に生の演劇を見てもらいたい」という横内さんの想いから、今公演は25歳以下の若者を厚木ドリームシートとして無料招待する。事前予約制で、公演当日に身分証明書の提示が必要となる。
チケットは厚木ドリームシート、サイドシートは若干数あり(5月22日現在)。チケットに関する詳細、問合せは劇団扉座【電話】03・3221・0530へ。
【あらすじ】
野心に燃える戦国武将・醍醐景光は、天下盗りのために生まれてくる我が子の肉体の48カ所を魔物たちに与える取引をする。48カ所を失って生まれた赤子(百鬼丸)は、川に流されながらも生き抜き、運命的に出会ったコソ泥の男(どろろ)と、奪われた肉体を取り戻すために魔物を倒す旅に出る。
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