2019年10月12日の台風19号で壊滅的な被害を受けた一般社団法人清川しっぽ村運営委員会(吉島崇憲代表理事/清川村煤ヶ谷3084の1)の施設が、厚木市上古沢に移転することが6月1日にわかった。今月中旬から新拠点の工事に入るという。
『清川しっぽ村』は、震災などで飼い主と暮らすことができない犬や猫を中心に一時預かり・保護をしながら、里親を探す活動を行っている。東日本大震災が発生した2011年、震災後行き場を失った犬猫たちへの支援活動を通して、被災した地域を応援したいと集まった有志により活動を開始。実際に被災地に足を踏み入れ厳しい環境を知り、「厳冬に耐え野生動物の危害に怯えながら過ごす犬猫たちに、共に暮らす新しい飼い主を探すことはできないか」と、12年に保護シェルターを清川村に建設。近年は被災地域のみならず、県内で保護された犬猫の受け入れも行っていた。
しかし、台風により、敷地を巻き込む土砂崩れが発生。崖に面していた施設の外側が下の沢まで滑り落ちた。幸い使用していない大型ケージやテラス部分だったため、スタッフや犬猫は大事に至らなかったが、残った事務所部分や猫舎として使用していたコンテナ等の土台部分も半分土が無い危険な状態になってしまった。
「とてもここでは活動できない危険な場所になってしまった」(松木彰詞施設長)と、移設を決め、移転先を探していた。
同法人では、「また一からのスタートになりますが、地主さんのご協力と地域の方々のご理解はもとより健全な交流と運営ができるよう心掛けていきます」と話している。
移転先の詳細や工事の進捗等は、今後同施設ブログhttps://ameblo.jp/ananan223/で順次報告していくという。
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