本厚木駅北口駅前の再開発事業について、2020年内にも再開発準備組合の設立をめざすことがこのほど明らかになった。市は、再開発と合わせて北口駅前広場の改修にも取り組みたいとしている。
小林常良厚木市長は、今年3月発表の2020年度施政方針で、本厚木駅北口周辺について、「本市の玄関口としてふさわしい駅前広場や街区の再整備に向け、関係権利者の皆様との意見交換会や勉強会等を開催し、市街地再開発準備組合の設立に向け、具体的な整備内容を検討してまいります」と発言。20年度当初予算に本厚木駅北口周辺整備事業費として1630万5千円を、本厚木駅北口地区市街地再開発組合設立促進事業補助金26万4千円を計上した。
この背景には、同再開発計画地内のビルのほとんどがすでに築45年以上を経過しており、老朽化が進んでいる現状がある。このため、19年から権利者24人による本厚木駅北口周辺まちづくり勉強会が発足していた。
勉強会は、これまで数回開催。再開発事業を含む建物の建て替え手法についての検討が進められてきた中、準備組合設立の方向性が見出された。
コロナの影響もあり、市では今後権利者とスケジュールを調整しながら主に個別に話し合いを進め、2020年内の準備組合設立をめざす。
計画の中心となるのは、一番街通り(歩行者用道路)をはさんだ区域。市によると現状、歩行者道路の廃止は予定しておらず、計画次第では、2棟構成の再開発施設も視野に入れる。用途は、商業・業務を中心に検討が進んでいるといい、建物完成時期は、準備組合設立から最短でも8年後を見込む。
北口周辺一体的な考えも
市は、再開発と合わせて本厚木駅北口の駅前広場改修に取り組みたいとしている。同広場は、路線バスのバス停があり、朝夕を中心に行列が発生。歩道も狭いことから歩行者の妨げとなり、かなり混雑がみられる。市ではバス乗降場の増設の必要性も視野に、人の回遊性も含め、さまざまな面で検討を図っていき、場合によっては、再開発計画地と駅前広場を一体で整備する可能性もあり得る。
さらに、本厚木駅のバスセンター東側付近(中町2-2地区)には、約9000平方メートルの敷地に、市庁舎・中央図書館・子ども科学館(未来館)等の市施設をはじめ、国・県の行政施設を集約させる複合施設の整備計画もある。
市市街地整備課では、「中心市街地の顔となる利便性の高いまちづくりをめざし、駅北口と駅前広場の一体利用など周辺の関係者とともに広く市民の意見を伺いながらまちづくりを進めていきたい」と話す。
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