愛川町が8月22日、コロナ禍における複合災害に備えるため、町立高峰小学校体育館で指定避難所開設訓練を実施した。
これは、新型コロナの感染拡大をうけ、3密を避けた避難所の開設・運営方法を習得するもの。この日は、災害時に指定避難所で従事する町職員や、有志の町職員など37人が参加した。
訓練では、町危機管理室の職員4人が講師となり、避難所入り口での検温や健康チェックリストで健康状態を確かめ、発熱している人と健康な人を分ける手順などを確認した。また、ワンタッチで設置できるクイックパーテーションや段ボールを使った飛沫防止の間仕切りの組み立てなども行った。
また、今年度新たに導入したIP無線機の訓練も実施。この無線機器は携帯電話の通信網を利用したもので誰でも使用でき、災害対策本部と避難所、避難所間での情報共有を訓練した。参加した町職員は「新型コロナウイルス対策については、これまでの災害ではなかった内容なので、参考になった」と話した。小倉正危機管理室長は「今日訓練したことをしっかりと覚えていただき、いつ災害が発生しても適切な避難所運営ができるようにしてもらいたい」と、職員に呼びかけた。
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