愛川町春日台の中津第二小学校で12月2日、同校の創立50周年記念イベントとして、376人の全校児童と教員、地域住民らがメッセージ付きの風船600個を大空に飛ばした。イベント後、同校には県内外から返事が届いている。
同校は、神奈川県の「いのちを大切にする心を育む教育推進研究委託校」の指定を受けており、全学年で「いのちの授業」として命の大切さを学んでいる。
今回の50周年記念では、この授業で学んだことをメッセージにして風船を飛ばすことを企画。児童らは「差別・いじめを無くそう。方法はみんなの心がけ」「命を大切にできるってことは、やさしくて心が強いこと」などをカードに書いた。また、今年のコロナ禍をうけ、「病院ではたらいてくださる方々へ。私たちにもできるコロナたいさくをするので、みなさんもがんばってください」「みんながげんきにくらせますように。コロナに負けるな」など、応援メッセージを書いた児童もいた。
鮮やかな出発に大きな歓声
イベント当日は、あいにくの曇り空だったが、カウントダウンの後一斉に風船を放すと、ゆっくりと舞い上がり、10メートルほどの高さからは、一気に風に乗って西に向かって飛んで行った。
灰色の空を鮮やかな風船たちが飛んでいく様子に、児童からは大きな歓声があがり、飛び跳ねたり自分の風船を指さしたり、皆が笑顔で見守った。
このイベント後、12月4日頃から、同校には返事のメッセージが届いている。最初は西に向かった風船はその後東に進路を変えたようで、川崎市や千葉県から「コロナが収まるといいですね。小学生の皆さんが元気に過ごせるといいなと思います」「いいことがありますように」などの返事が来ているという。同校の佐野昌美校長は「コロナ禍でいろいろなイベントが中止となる中、子どもたちと先生たちと保護者の皆さんが一体となって、心に残る50周年記念イベントができました。協力してくださった全ての方に感謝の気持ちで一杯です」話す。
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