認定NPO法人芸術と遊び創造協会・東京おもちゃ美術館主催・林野庁ほか後援のグッド・トイ2020の受賞作が11月15日に発表され、厚木市飯山の障害者就労継続支援B型事業所「つばき作業所」が出品した2作品が受賞。企業が応募のほとんどを占める中で、作業所の2作同時受賞は快挙といえる。
受賞作は『立志独楽』と『五段重ね独楽』。
『立志―』は、一見「こけし」のような見栄え。紐で引っ張る竹トンボの仕組みを応用して製作。引き紐を引くとコマが勢いよく廻り、5秒前後で豪快にグルッと逆立ち回転を始める。
一方『五段重ね―』は、一見五重の塔の置物に見えるが、一段一段が独立したコマで、回転しているコマの上に次の段のコマを積み上げ、廻る五重の塔を完成させる。
3人が協力して製作
作品は、横見守明理事長、葉玉重幸設計部長、梅澤一民製造部長による”木工チーム”が製作。『立志―』は、小さな指回し逆立ち独楽をどのくらいの大きさまで逆立ちさせることが可能かという発想から生まれたもの。飾ることもできるこけしをイメージし、木の材質や形状、寸法などを何度も何度もデータをとり完成させた。実は同独楽は一昨年初出品し、最終選考まで残ったが落選。今回は改良して臨んだ結果だった。
また、『五段重ね―』はまさに3段の亀の置物を見て発想したという。
3人は「ひとつ通ればありがたいと思っていたのに、まさか2つとも通るなんて。本当に驚いた。すごくうれしい」と喜びを隠さない。さらに「立志独楽は土俵を作れば狭い場所でも遊べ、五段重ねの方は積み木の感覚で遊べる。ぜひ親子で楽しく遊んで」と話す。
受賞作品は、東京(新宿区)、長門(山口県)、花巻(岩手県)のおもちゃ美術館に設置されるという。
また、アミューあつぎ地下1階の厚木市まるごとショップあつまるで購入できる。
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