老後の不安や終活について学ぶ講座「今からできる老い支度」が10月12日、厚木市保健福祉センターで開催された。
厚木市権利擁護支援センターが主催した今回の講座。当日は22人が参加した。講座は2部構成で、前半は任意後見制度、後半は自筆証書遺言保管制度について専門家が解説していった。
任意後見制度の解説では、司法書士の古根村博和さんが講師を務めた。古根村さんは自身の体験を交え冒頭で「(子どもは)自分の親に相続などの話をするのは難しい。言い方を間違えたり、うまく話を持っていかないと怒られる。(親側が)相続などについて決めておくとありがたいと思う」と話し、参加者の興味を引くと本題へ。認知症などで判断能力が不十分になった時のために、元気なうちに本人が財産などの管理を親族や知人にあらかじめ依頼しておく任意後見制度について「自由度が高くメリットが多い」とし、特徴やデメリットなどを解説。参加者はメモを取るなど、真剣に話を聞いていた。
厚木市権利擁護支援センターでは、成年後見制度の普及・啓発や利用促進のために、さまざまな講座を開催している。11月24日(水)には、家族による親族後見人が悩みや情報を共有する交流会の開催を予定している。
詳細、問合せは同センター【電話】046・225・2939へ。
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