厚木市は、今年4月1日以降に子どもが生まれた家庭を対象に、市内産の間伐材を活用した積み木をプレゼントする事業を開始する。市による間伐材を活用した事業は初となり、「カーボンニュートラルの実現」に向けて取り組む。
2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、さまざまな事業に取り組んでいる厚木市。積み木のプレゼントはその一環で、市内の森林を整備する中で産出された間伐材を活用する。市が間伐材を活用した事業を行うのは初めて。
担当の市農業政策課は、贈呈品の選定にあたって厚木市森林組合(杉山千秋代表理事組合長)に協力を要請。同組合が制作した乳歯入れやガラガラ、押し車等の試作品の中から積み木に決定した。使用した間伐材はヒノキで、年輪を生かした形状になっており、杉山組合長によると「特有の良い香りと、持っているだけで落ち着くような温かみ」が特徴。感性豊かな乳幼児からの環境教育や木育の推進につなげるねらいもある。
プレゼントは、今年の4月1日以降に子どもが生まれた家庭が対象。市が、生後4カ月までの新生児とその母親を対象に行っている「産婦・新生児訪問」や、「こんにちは赤ちゃん訪問」の際に贈呈券を配布する。対象者は、この贈呈券をアミューあつぎ地下1階にある「厚木市まるごとショップ あつまる」に持参することで、積み木を受け取ることができる。同課によると、同じくアミューあつぎ内にある子育て支援センター「もみじの手」の利用促進も視野に贈呈場所を同所にしたといい、年間平均出生者数から1年で1500セットの贈呈を見込んでいる。
市では今後、ナラ枯れした木材等を活用した、小中学校の学習机の天板の交換も予定している。
問い合わせは、同課【電話】046・225・2812へ。
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