2020年にクリニックが閉院し、周辺に医療施設が無い状態となっていた宮の里地区。厚木市生活利便施設立地促進事業補助金の第一号として、今年11月をめどに、社会医療法人社団三思会(野村直樹理事長)が閉院したクリニックを整備し、「とうめい宮の里クリニック」として診療業務を再スタートさせることが決定。6月29日に交付式が行われた。
厚木市生活利便施設立地促進事業補助金は、コンパクト・プラス・ネットワーク型の都市づくりを進める厚木市が、スーパーや診療所、コンビニなどの生活利便施設が不足する地域への同施設の立地促進を図るために2022年4月に創設したもの。
厚木市宮の里地区では、地域で約30年にわたり医療を提供していた「宮の里クリニック」が20年に閉院し、周辺に病院や診療所が無い状態が続いており、地域からはクリニックの再開を望む声が多く上がっていたという。
三思会では、そのような声を受け、閉院したクリニックを整備して「とうめい宮の里クリニック」を新たに開院することを決めた。市の交付金は2100万円、レントゲン等の設備購入に充てられる。
交付式では「地域医療は三思会が一番大切にしているもの。とにかく早く始めることで、地域の要望に応えていきたい」と野村理事長。小林常良市長は「生活利便性の向上をはじめ、宮の里地区だけでなく近隣の方も利用できる。引き続き、市民の健康増進に力添えいただきたい」と話した。
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