小学生が子ども議員となり、地域の課題について解決策などを、実際に村長らに提案する清川村子ども議会が2月16日、村議会議場で開かれた。
この日は、緑小6年生と宮ヶ瀬小5・6年生の15人が出席し、村の魅力発信のためのアイデアや観光客を増やすための策などを提案した。
井上恭伍さん、杉山麗さん、モハメドウマルさんのグループは、村オリジナルLINEスタンプの作成を提案した。「清川村は県内唯一の村で宮ヶ瀬ダムがあり、『きよりゅん』というキャラクターがいる。ただ全国的に知名度が高くないので、アプリのスタンプを作り観光客に無料で配布し知名度を上げる」と説明した。答弁に立った岩澤吉美村長は「無料で提供できれば知名度は上がると思います。しかし、村がやるとなると公式アカウントを取得するのに大きな予算が必要になる。民間企業や地域と連携するなどやり方は考えられるので、今後検討したい」と答えた。
大熊心結さん、竹内陽歌さん、能戸恋歌さん、森結樂さんは、交通手段が少ない村の事情を考えて、村内専用無料バスの運行を提案した。「村専用無料バスが実現すると排気ガスや運転手確保など課題があるが、SDGsの目線からバスは電気自動車にする。運転手は村での働き口が増え、村のことを知る機会になると思う」と話し、山形県大蔵村や奈良県十津川村ほか、同様の取り組みを行っている自治体を例に挙げた。岩澤村長は民間バス会社の運行状況の経緯を説明し「利用者数との兼ね合いもあり難しい課題ではあるが今後民間バス会社と相談していきたい」と回答した。
その他「きよりゅんの着ぐるみを作って人口や観光客を増やす」「村に伝わる逸話や寺を生かし歴史イベントの開催」「宮ヶ瀬湖に水中トンネルを作り観光客を増やす」など、村の発展を願う思いが込められた提案が出された。議長を務めた三辻佳さん(緑小6)は「皆より高い位置なので視線を感じて緊張したけど、進行は上手くできたと思う」と話した。
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