任期満了に伴う神奈川県議会議員選挙が4月9日に投開票され、厚木市・愛川町・清川村選挙区では難波達哉氏(50/自民党)がトップ当選した。現職の佐藤圭介氏(36/無所属)、元職の佐藤知一氏(53/日本維新の会)が続き、新たな顔ぶれが決まった。
厚木市と愛甲郡(愛川町・清川村)が合区されてから初の県議選となった今回は、現職1人、元職1人、新人2人の計4人が立候補。3つの議席を争った。
先達の想い継ぐ
厚木市議会議員を4期務めた難波達哉氏は、自民党公認、公明党推薦を受け、交通インフラや子育て環境の充実などを訴えた。開票日の事務所には、午後10時過ぎから続々と支援者が訪れ、11時過ぎに当確が出ると歓声に包まれた。難波氏は「初陣で厳しいものがあったが、皆さんのおかげで勝ちました。4年間期待に添えるようがんばっていきたい」とあいさつした。
その後の本紙取材に、「堀江則之県議や山口貴裕市長の想いを重責として自覚し、それらを政策と共にしっかりと有権者へ伝えてきたことが大きいと思う」とコメント。さらに「さまざまな課題がある中で、特に観光振興や基幹道路の整備などに取組みたい。渋滞により経済を停滞させてはならない」と意気込みを語った。
地域を奔走
4年前に愛川町・清川村選挙区から当選した佐藤圭介氏は、合区になった今回の選挙戦でも有権者とのふれあいを第一に、スーツ姿で地域をランニング。期間中の走行距離は100Kmを超え、これまでの成果を訴えた。開票日午後10時過ぎ、愛甲郡での得票数が他候補者をリードする知らせに湧き立つ事務所内で表情を緩ませることのなかった佐藤氏だったが、11時30分の当確に、拳を大きく上げ支援者と喜びを分かち合った。
佐藤圭介氏は「不安もあったが、支援者をはじめ友人、家族に支えられて当選できた。愛甲郡、厚木市の皆様の声を県に届けることを使命とし、地域に足を運び丁寧に活動していく」と気持ちを新たにした。
厚木に維新の風
2月の厚木市長選挑戦を経て、日本維新の会の公認を受けて今回の県議選に臨んだ佐藤知一氏。元県知事の松沢成文参議院議員らの応援を追い風に、選挙戦で改革の必要性を説いた。開票日の事務所では、支援者らが刻々と変わる開票状況を追った。
当確の午後11時30分過ぎに姿を見せた佐藤知一氏は「皆様の支援で当選することができた。本当の仕事はこれから。日本維新の会の県議団として、しっかりと政策を軸に形にしていきたい」とし、「障害者福祉と弱者救済という自身のスタンスを基軸に取り組んでいきたい」と話した。
「私の力不足」
立憲民主党の公認で挑んだ高田昌慶氏(35)は、物価高対策や食とエネルギー自給率の向上など「命を守る政治」を掲げたが及ばなかった。本紙取材に「届かなかったのは私の力不足。現在の政治への批判や、もっと良くしたいという思いが、いただいた票の中にある。結果をしっかり検証したい」と語った。
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