厚木市の及川地区で発見された前方後円墳の発掘現場で5月20日に見学会が開かれた。前方後円墳がまるごと見られる貴重な機会とあって、1350人が来場する賑わいとなり、来場者が鍵穴のような形に見入った。
現場は厚木秦野道路の建設予定地。当初は円墳とみられていた部分が、今年1月ごろに前方後円墳の後円部と判明し、注目を集めた。
調査を担う公益財団法人かながわ考古学財団では、普段見学会などのイベントで名刺サイズの「遺跡カード」を用意しているが、この会場では午前の部だけで700人が訪れ、用意した400枚をすぐに配りきった。
今後、後円部に埋葬施設があるかどうかなどの調査が行われる予定。調査では古墳よりも下に眠る縄文時代や旧石器時代の層なども掘るため、古墳は記録された後に姿を消す見込みという。
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