7月の平均気温が観測史上最も高くなり、猛暑が続いている。8月5・6日の鮎まつりでも各会場の日陰に座り込む人々の姿が目立ち、中央公園やなかちょう大通りなど各所でミスト付き扇風機がフル稼働していた。
厚木市消防本部によると今年の熱中症の搬送件数は8月3日現在で77件、7月に入り急増した。昨年比では34件減っているが、昨年は6月下旬に記録的猛暑が続き搬送が増えた。搬送された人の状態は、入院が必要な中等症が37件、軽症は40件。年齢別では65歳以上の高齢者が42人、64歳〜18歳が29人、7歳〜18歳が5人、乳幼児が1人だった。約半分は室内で熱中症になっており、冷房をつけていないケースなどもあるという。風が苦手だったり、節約なども考えられる。消防本部では「熱中症は屋外のイメージがあるが部屋は涼しく」と話す。残りの半数は、屋外での運動中や作業中の発生が目立つ。
愛川町消防本部では熱中症搬送が4日時点で33件。昨年より4件増えている。重症が1人、中等症が11人、軽症が21人だった。年齢別では65歳以上が9人、64歳〜18歳が21人、7歳〜18歳未満が3人だった。同本部では「喉が渇いていなくてもこまめに水分補給を。特に汗を大量にかいた時は塩分の補給も忘れずに」と話している。
気象庁の記録によると今年7月の平均気温は28・1度を記録。過去30年で最高となった。温暖化の影響のほか、今年は太平洋高気圧が強まり、低気圧や前線の影響が少なく晴れが多いことが要因とみられる。
気象庁は向こう1カ月の予報でも、平年より高めとしている。
隊員たちの対策
救急搬送を担う隊員たちもまた、酷暑中での搬送や、防火衣を着こんでの出動がある。厚木市消防本部では「クールベスト」を採用している。
保冷剤が背中のポケットに複数入るベストで、署内の冷凍庫で凍らせて着用すると、30分ほどは暑さが和らぐ効果が。現場に保冷剤を持ち込み、交換することもある。もう一つは暑さに強い身体づくり。やや暑い環境での運動を1日1時間程度続け、暑さに強く、汗をかきやすい体質にするという。
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