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愛川町 木造校舎で昭和を回想 高齢者交流会で「脳活」

コミュニティ社会

公開:2024年5月31日

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談笑する参加者
談笑する参加者

 愛川町立半原小学校旧木造校舎の一室を整備した「懐かしの学び舎」で5月20日、回想法を用いた高齢者の交流事業が初めて開かれた。町内の老人クラブの会長や会員37人は昭和の初期にタイムスリップし、当時の思い出に慕った。

 回想法とは、懐かしいものや映像を見たり、音楽を聴いたりすることで脳を活性化し認知症進行予防やうつ状態の改善につながる可能性があるとされている手法。会場の旧校舎は、1926年(大正15年)地元の半原宮大工によって建設。78年(昭和53年)まで使われ、その後は町郷土資料館として利用された。現在は「懐かしの学び舎」として、昭和の雰囲気を残し郷土の歴史を伝える施設に活用されている。

 町の高齢化率は年々上昇傾向にある。統計によると、92年の65歳以上は3千442人で高齢化率は8・3%だった。2024年1月1日時点では、65歳以上は1万2千423人で高齢化率は31・4%まで上昇した。高齢化率の上昇は今後も想定されることから、町の資源を活かし回想法を取り入れた交流事業の実施で、高齢者の健康寿命を伸ばすことを目指す。

 町郷土資料館学芸員の岩田慎平さんの昭和20年から30年代の世相をテーマにした講義では、力道山の活躍や集団就職列車など、写真を交えて解説した。また、「岩壁の母」「高原列車は行く」「ゴジラのテーマ」など流行歌を流すと、口ずさむ人や身体を揺らしてリズムを刻む人も見られた。その後グループごとの交流では、子どもの頃に夢中になった遊びなど思い出話に花を咲かせた。

 最後に給食が出され、参加者は塩ラーメン、コッペパンなど子どもに人気のメニューを味わった。池上マツさん(77歳)は、「昔の記憶が蘇えりあらためて歴史を学べた。また、参加したい」と笑顔を見せた。町高齢介護課の青山加奈さんは「今回は初めての試みとして開いたが皆さん、笑顔で楽しそうに過ごしていただいた。今後の開催も検討したい。また、地域から要望があれば校舎を使った回想法の実施の仕組みづくりをしていきたい」と話した。

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