珠算・電卓、情報処理の県大会で好成績を残した厚木王子高校(宗方泰司校長)の生徒7人が、7月の全国大会への出場を決めた。春に厚木商業高校と厚木東高校が統合した同校。始まったばかりの歴史に快挙を刻んだ。
珠算・電卓部は6月に藤沢で開催されたビジネス計算競技大会で、柳田心優さん(1年)伊藤楓さん(同)、細川遼祐さん(同)が珠算の部で団体優勝。3人とも小学生の頃から珠算を始め、検定1〜3級という実力派。ソロバンを弾いて向き合う計算問題は1千億円の桁を超え、円のほかドルやユーロと算出ルールも異なる。利益から商品価格を求めるといったビジネスに即した文章問題もある。部の活動は、毎日3時間の独学。難問に向き合う時に大きな助けとなっているのが、卒業した先輩たちが残した過去問の解説書だ。現役部員も新しい解説ページを加えており、将来の後輩たちへつないでゆく。
同様の問題に電卓で向き合い、見事団体優勝したのが、平山隼さん(3年)と田村陽奈さん(同)、岡田聖人さん(2年)の3人。平山さんはビジネス計算を訓練して大会に臨み、田村さんは部長として仲間たちを指導しながら問題量をこなして準備、好成績につなげた。岡田さんは親から譲り受けたソロバンを使い、ビジネス計算に手ごたえを感じたという。電卓の部では厚木商業高校時代を含め7度目の全国出場となる。
情報処理競技大会では部活動ではない個人として、同校の4人が出場。団体戦で3位と健闘、このうち中嶋優翔さん(3年)が個人成績で7月の全国大会への切符を掴んだ。プログラミングの力が問われる選択問題などで構成され、中嶋さんは中学生からエクセルの勉強をしていたこともあり、関数の問題で実力を発揮した。全国へは昨年に続き連続出場となる。
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