愛川町で養豚から加工までを手掛ける丹沢農場(愛川町三増)が、新たな加工工場を角田に建設した。8月中旬の稼働に向け、新たな導入機器などの調整を進めている。
同社では、町内の農場で飼育する豚を神奈川食肉センター(厚木市)で処理した枝肉を使い、精肉やハム、ソーセージなどを製造している。旧工場は稼働から30年以上が経ち、加工用の機械なども老朽化が進んでいたという。
愛川中原中学校の隣接地に移転した新工場は、旧工場の約2倍の広さとなる1550平方メートル。これまでは豚漬や味噌漬などを1日あたり6千〜7千パック、ハム・ソーセージなどを4千〜5千パックを製造していたが、新工場稼働後は2倍程度の製造量を見込む。
同社では、鮮度の高い豚肉を練り上げて原料に加える技術により、結着剤を使わずにウインナーを製造している。新工場は温度と湿度管理によって商品の賞味期限延長が期待されるほか、新調したウインナーカッターやスモークハウス・オーブンなどにより加工品質の向上も望めるという。
松下憲司社長は「自然食やオーガニックに対する需要が高まる中、高品質な商品をより安定的にお届けできるようになる。畜産業であってもアニマルウェルフェア(動物福祉)の精神を持ちながら、新しい食文化の提供を目指したい」と話した。
同社のポークウインナーとロース豚漬は、町の公式PR商品「愛川ブランド」に認定されている。
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