7月21日にイベント開く「七沢もりあげ隊」の代表を務める 林 慈照(じしょう)さん 厚木市七沢在住 54歳
全ては世のため人のため
○…7月21日に厚木市の七沢観音寺で開かれる「七沢納涼の夕べ」を運営する七沢もりあげ隊の代表を務める。自身の寺を「交流の場や地域の人に活用してもらえる場にしてもらえたら」との思いから昨夏、共感を得た仲間と団体を発足し、活動を続ける。「まずは来てもらって七沢を楽しんでもらう。七沢の良さを地域の人にも再確認してほしい。そのための活動」と話す。
○…七沢観音寺の住職になって約10年。当時を振り返り「希望しかなかった。何があっても、どんなに困難にも自分は立ち向かえるぞ、と非常にポジティブに捉えていました」と笑顔を見せる。かつて修験道が盛んだった自然豊かな七沢、「この地なら山で人を導く修行ができる」と確信をもった。
○…埼玉の観光地、川下りで有名な長瀞町に育つ。小学5年生までは祖父母と叔父家族、総勢10人の大所帯で過ごす。「祖父が農家だったので畑の手伝いなどは当たり前。我ながらよく働いていたと思うけれど、自分の家族だけの家に引っ越した途端、友達と遊ぶ日々となりました」。母親の影響で仏教の道へ進み、大学も仏教学部へ。卒業後は35歳まで山形と京都の寺で修行に明け暮れた。「修行は、やればやるほど先が見えてくるし、厳しければ厳しいほど大きな達成感を得ることができる」と力強いまなざしを向ける。
○…家族は妻と子ども2人。京都時代に料理番を務めた腕前を今は家族のために振るい、子育て中心の生活を楽しむ。「住宅街から少し離れているけれど、地域の遊び場として今後も多くの子どもたちに足を運んでほしい。寺を継いだのも、イベントの企画も全ては世のため人のために、との思いだけ」と、そっと手を合わせた。
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9月6日