厚木市中町のキックボクシングジム「グラブ」に所属する寺田佑佳さん(23・旭町在住)と石川歩人(あると)さん(22・妻田在住)が8月25日(日)、東京都港区で開かれる大会「STRIKE NEXUS.3」でプロデビューすることが決まった。同ジムからプロ選手を輩出するのは初だという。
たゆまぬ努力で
寺田さんは旭町で生まれ育った。「スポーツはずっと好きだった」といい、厚木中学校時代はソフトボール部に所属して白球を追いかけた。
高校で一度スポーツから離れるも専門学校に通っていた19歳の時にグラブでキックボクシングを始めた。きっかけは「シェイプアップをしたくて」。汗を流すことが目的だったが、練習を重ねるごとに競技の魅力に目覚め、アマチュアの大会に出場するように。
今年6月に開かれたアマチュア女子の日本大会「Queen`s Fight 2024」のフライ級で優勝を果たし、推薦でプロデビューが決まった。グラブ代表の手塚翔平さんは「どんなにきつい練習にもついてくる。まさに努力の天才」と太鼓判を押し、デビューに向け寺田さんは「楽しみながら試合に臨みたい」と話した。
「格闘技がしたい」
石川さんは父親が総合格闘技の選手だったこともあり「幼い頃から格闘技は身近だった」という。睦合東中学校時代は持ち前の運動能力を生かしてアクロバットに夢中になり、ドラマやミュージカルにも出演した。
16歳の時にバイクの事故を起こし入院した。病室でやり直したいことを考え、浮かんできたのは「格闘技がしたい」という気持ち。怪我が完全に治った18歳からグラブに入会し、キックボクシングを始めた。
アマチュアの大会では20戦近くを戦い、得意技の右クロスを武器に格上の選手にも勝利。大会での成績が認められプロデビューに至った。
手塚さんは「運動能力の高さには驚かされる。デビュー戦でも良い結果を出してくれるのでは」と評し、石川さんは「勝ちにこだわっていきたい」と意気込んだ。
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