厚木市関口在住の平山秋繁(あきと)さん(22)=人物風土記で紹介=が、8月28日からマルタ共和国で開催されるパワーリフティングの世界選手権大会に出場する。
パワーリフティングは、「スクワット」「ベンチプレス」「デッドリフト」の3種目で上げたバーベルの総重量を競う。通常の服装で行う「クラシック部門」と、ギアと呼ばれる専用のウェアと着用する「エクイップ部門」がある。
平山さんは今年3月の選考会を1位で通過し、日本代表の座を勝ち取った。世界選手権では、14人が出場するジュニア(18歳〜23歳)59kg級のクラシック部門にエントリー。高校時代にも別の世界大会に出場して3位になった実力の持ち主で、今大会でも「新記録を更新して優勝を」と意気込む。
各種目の中でも、床に置かれたバーベルを直立姿勢まで引き上げるデッドリフトが得意といい、出場階級の世界記録も射程圏内という平山さん。「注目される大会で緊張もすると思うが、自分の実力を出し切りたい」と力を込める。
横浜市のジムなどで週5日のトレーニングを重ね、普段はトレーラーやコンテナなどを製造・販売する日本フルハーフ厚木本社工場に勤務。学生時代に関心を持った溶接にも携わるなど、競技でも仕事でも充実した日々を送っている。社内でも世界選手権での活躍を期待する声が多く、平山さんは「多くの方に支えられて今がある。恩返しができたら」と闘志を燃やしている。
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