本厚木駅から徒歩4分の雀荘「楽遊」(旭町)。マージャン愛好家でにぎわう平日の昼下がりに、真剣なまなざしで雀卓に向かう高齢男性がいる。昭和2(1927)年生まれ、御年97歳の尾銭和男さんだ。
尾銭さんは岡山県で生まれ、鉄道関連の会社に勤務。約30年前に神奈川県に移り住み、現在は娘夫婦のサポートを受けながら暮らしている。
マージャンは20代の頃に趣味で始め、気が付けば70年近くはまり続ける生きがいに。今も住まいのある海老名市から週に1度は楽遊に通う。
認知の低下も
尾銭さんは90歳の頃から認知の低下が見られたという。現在は週4回のデイサービスに通いながら楽遊へ足を運ぶ生活を送る。歩行や会話が難しい場面もあるが、マージャンが始まると表情は一変。慣れた手つきでマージャン牌を並べ、仲間たちとの真剣勝負を楽しむ。
送迎を介助する義子の高橋正雄さんは「楽遊のスタッフやお客さんの家族的な雰囲気がお気に入りのよう。受け入れていただき、とてもありがたい」と感謝する。
尾銭さんは、雀荘内で開かれた大会で過去2回の優勝経験を持つ腕前。楽遊のスタッフも「他の方に引けをとらない実力がある。今年の5月には役満で上がっていた」と、尾銭さんの実力に舌を巻く。
尾銭さんは「楽遊に来てマージャンをするのが一番の楽しみ」と話し、「上がった時のうれしさは代えがたいものがある」と笑みを浮かべた。
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