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鼠径部ヘルニアを対象とした専門外来を開始 医療レポートNo.45 「寄り添う」を大切に 取材協力/とうめい厚木クリニック
「ヘルニア」とは、体内の組織が本来の位置からはみ出してしまった状態のこと。椎間板が有名ではあるが、腸などが筋膜の隙間から鼠径部(脚の付け根)の皮膚の下に出てきてしまう「鼠経部ヘルニア」、いわゆる「脱腸」の患者も増えているという。地域医療を掲げる社会医療法人社団三思会とうめい厚木クリニック(厚木市船子)では、この9月から鼠径部ヘルニアを対象とした「ヘルニア外来」(毎月第1・3土曜/9時半〜11時)を開設。担当する消化器外科の田澤賢一医師に詳しい話を聞いた。
「鼠径部ヘルニアは40歳以上の男性や日常生活で咳をよくする人がなりやすいと言われますが、小児から高齢者まで掛かる疾患」と田澤医師。
鼠経部ヘルニアは、自然治癒も投薬での治療法も無く、外科手術が唯一の治療法。同院では腹腔鏡手術をメインに3泊4日ほどで退院が可能となる。田澤医師は「鼠経部ヘルニアは、手術完了で終わりという医療機関もありますが、患者さんの安全のため、しっかりと寄り添い、フォローをしていきたい」と話す。田澤医師は日本内視鏡外科学会の同領域での技術認定医として800例以上に携わり、後進の育成にも力を入れる。「脚の付け根の『ハレ』や『痛い』等の症状があれば病院に相談を」と話した。
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11月8日