厚木市制70周年を記念して製作される映画「キリコのタクト〜YELL〜」に出演する高校生役を決めるオーディションが、11月2日と3日に厚木市役所で開かれた。
映画は、厚木出身で映画プロデューサーの神品信市さん、監督の雑賀俊朗さんが手掛け、オール厚木ロケで行われる。雑賀監督が本厚木駅前で音楽グループ「いきものががり」の楽曲『YELL』を聴き、着想を得た作品という。
オーディションには、市内在住・在学者60人の応募があった。2日は15歳〜25歳の市民20人が参加し、映画に登場する高校生の合唱部員役とクラスメート役に分かれ、審査に臨んだ。
参加者は配布された台本のセリフを読みながら演技を披露。合唱部員役は、与えられた課題曲で自身の得意なパートを歌った。神品さんと雑賀さんら審査員は、参加者の演技を真剣な表情で見守った。
神品さんは「大勢の前で堂々と発表していて素晴らしかった。厚木市の発展のためには若い力が必要なので、これからが楽しみ」。雑賀さんも「まずはオーディションに参加することが大事。参加者からたくさんの勇気をもらったので、映画製作の原動力にしていきたい」と力を込めた。
合格者は、合唱練習や演技の稽古を経て来年3から始まる撮影に臨む。劇場公開は26年春を予定している。
映画は、数々の合唱コンクールで全国一位を獲得してきた音楽教師の原田貴理子が失踪したことを受け、教え子が仲間と記憶をたどり彼女の謎に迫っていく物語。別れや再会、旅立ちなど、若者たちの友情と恩師とのストーリーを描く。
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