プロ野球ドラフト会議で四国アイランドリーグplusに所属する「徳島インディゴソックス」の加藤響選手(22・厚木市出身)が横浜DeNAベイスターズから3位指名を受けた。小学生の頃にベイジュニアに選出された経験のある加藤さんは「縁のあるチームではつらつとプレーしたい」とプロでの活躍を誓う。
ドラフト当日の10月24日、加藤選手は徳島県内のショッピングセンターでドラフト会議の行方を見守った。横浜DeNAの3巡目に自身の名前が読み上げられると喜びと安堵の表情を浮かべ、会場内も歓喜に包まれた。
加藤選手は厚木市出身、厚木小学校・厚木中学校卒。父親の影響で野球を始め、小学3年生までは市内の軟式少年野球チームに所属。チームを離れるも野球の練習は続け、硬式に慣れるため5年生からは茅ヶ崎リトルリーグに加入した。6年生の時には「横浜DeNAベイスターズジュニア」に厚木市内で唯一選出された。
中学時代は海老名リトルシニアで活躍し、東海大相模では甲子園も経験した。当時を知る海老名リトルの飯塚良二監督は「当時から努力をする子。長打力も良いものがあった。全力で頑張ってほしい」とコメントを寄せた。
独立リーグで活躍
現在は東洋大学に在学し、今年度から徳島県に拠点を移して独立リーグの徳島インディゴソックスの一員として開幕からレギュラーを勝ち取った。ポジションは遊撃手。通算64試合に出場し、打率3割1分1厘、69安打、6本塁打、41打点でベストナインに選ばれるなど、走攻守で活躍を見せた。
徳島県内で電話取材に応じた加藤選手は、「徳島に来てから支えてくれた人、自身の選択を後押ししてくれた人がいてここまでこれた。多くの人たちの思いを背負って頑張りたい」とコメント。この1年間で多くのことを学んだという。地元神奈川の横浜DeNAから指名を受けたことに「ジュニア時代から縁のあるチーム。強肩、強打、はつらつとしたプレーでくらいついていきたい」と抱負を語った。
小学生の頃、厚木中央公園に毎日通って遊んだことが思い出深いという加藤選手。地元厚木の野球少年達に向けて、「小さい頃からの練習、日々の積み重ねが今に生きている。夢を持って毎日頑張ることを忘れないでほしい」とエールを送った。
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