厚木市愛甲の「あとりえAYAYA」で活動する美術家、中村綾也さん(56・伊勢原市)が、11月24日まで国立新美術館で開催された日展(日本美術展覧会)の工芸美術部門で初入選を果たした。
中村さんが美術を始めたのは40歳の頃。金属の板に専用の道具を用いて凹凸の加工を施し、装飾的な模様を生み出す「メタルエンボッシング」という技法を用いて作品を制作している。
中村さんはこの技法を駆使し、魂や宇宙など形なく、目に見えないものをテーマにした作品を多く生み出している。今回入選した作品『一霊四魂』は約1カ月の制作期間で仕上げたという。
中村さんは「神道では、人には荒魂(達成)、和魂(調和)、幸魂(幸福)、奇魂(探求)の4つの魂があり、これら四魂を直魂(なおひ)と呼ばれる一つの霊がコントロールしているといわれている。作品は4つの魂を七宝焼と銅、ピューターをエンボスすることで表現した」と語り、自身の技術と情熱が凝縮された作品の仕上がりに満足そうな表情を浮かべた。
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