福島第一原発の事故以降、テレビや新聞などで連日報道される放射線について、正しく理解しようという学習会が7月18日、シティプラザで行われた。「いせはら環境市民ネットワーク」(浜田順子会長)の主催。
市内の環境調査や環境保全の啓発活動などを行う複数の市民団体で組織されるいせはら環境市民ネットワークが、今回初めて行ったこの学習会は、伊勢原市と市教育委員会が後援した。
当日はおよそ50人が参加し、会場はほぼ満席となった。
学習会では、NPO法人「市民科学研究室」代表の上田昌文氏が講師を務め、映像を交えながら福島での原発事故の被害状況や、放射線が人体におよぼす影響、放射線から身を守るためにできることなどを2時間にわたって説明した。参加者の中には子育て中の母親世代も多く、講師の説明を聞きながら子どもへの放射線被害を心配する様子も見受けられた。
各地で測定も
この日の午前中には、いせはら環境市民ネットワークのメンバーらが、市内7カ所で放射線量を測定。地表から5cm・10cmの高さで測り、いずれも放射線量は国の基準を下回る結果だったという。一方、県でも7月25日から県内の全市町村で空間放射線量の測定を実施。26日の午前中には伊勢原市役所内で測定が行われ、健康を害する数値は出なかった。
今回の学習会について、参加した市環境保全課の齋藤浩人課長は「質疑も多く関心の高さがうかがえた」とコメント。同会担当者は「不安をあおるのではなく、必要な情報を正しく受け止めることが大切」と話した。
![]() 放射線測定の様子
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