「救命体操」を出初式で初披露した市女性消防団の班長を務める 中野 眞弓さん 下糟屋在住 56歳
会津魂 伊勢原で
○…心肺蘇生の流れを分かりやすい振り付けで表現した「救命体操」。市の女性消防団員が救命処置に関心をもってもらおうと昨年考案、今月6日に行われた消防出初式で初披露した。当日は団員20人が参加し傷病者の意識確認、救急車を呼ぶ動作、胸骨圧迫、気道確保など一連の動作を全身で行った。「市民の皆さんの反応もよかった。全員が結束して本番に臨めた結果」と笑顔で振り返る。
○…女性消防団は2010年に発足。男性消防団員と異なり放水活動は行わず、各種講習で応急手当の仕方やAED操作を指導するなど、市民と直接対話する活動が中心。春と秋には防災を呼びかける啓発キャンペーンも行っている。地域貢献の思いで消防に携わり10年以上が経った。女性消防団の前身である女性防火指導員としても活躍、現在は班長として団員をまとめる。「周囲の協力があるからこうして活動できる。感謝でいっぱいです」
○…大河ドラマ・八重の桜の舞台で知られる福島県会津若松市の生まれ。高校まで地元で過ごし、就職を機に上京。23歳で結婚し、夫の転勤で伊勢原に移り住んだ。現在は夫、子どもと暮らす。趣味は旅行で国内だけでなく海外にも足をのばす。食事や芸能など「韓流」文化が好きで、韓国はお気に入りの国の一つ。「娘に海外旅行を誘われましたが、消防団の仕事もあるのでだいぶ先になりそうです」と語る。
○…1月28日には消防団の紹介をかねて自修館中等教育学校で救命体操を披露する予定。「女性消防団の仕事が増えてきた」とうれしそうだ。「今後は幼稚園でも体操をやりたいし、交通安全講習などにも参加できれば」と青写真を描く。健康には人一倍気を遣い、古傷のひざや腰をケアするための筋力トレーニングは週3回をノルマにしている。「地域に貢献していくためにも体が続く限り頑張りたい」―。真摯な姿勢が印象的だった。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>