あす3日から開催される「第38回大納涼まつり」の実行委員長 成瀬 善之さん 岡崎在住 34歳
”PEACE”に注ぐ情熱
○…23歳から40歳までの若手事業者で組織される伊勢原市商工会青年部。8月3日・4日、毎年恒例の「大納涼まつり」を伊勢原大神宮で開催する。青年部の副部長として後輩部員をまとめる一方、今年は実行委員長として青年部全体を引っ張っている。今年のまつりは”PEACE(ピース)”(平和)をテーマにした。「皆で仲良く楽しく大いに盛り上がりたい」と大詰めを迎えた準備にも力が入る。
○…「PEACE」は参加者だけのものではないという。「東日本大震災で被災した人たちの心の平和に少しでも協力しよう」―。そんな思いも込められている。まつり会場では、チャリティコーナーを設け、売上の一部を被災地に送る予定だ。こうした取り組みを通じて「伊勢原から元気を発信したい」と考えている。青年部での活動も今年で8年目を迎えた。今では後進の指導も大きな仕事。「20代の部員も増えてきた。若い力を結集して必ずまつりを成功させたいですね」
○…日向地区に生まれ、緑深い山々に囲まれて育った。テレビゲームが全盛だった少年時代も遊び場はいつも山の中。昆虫捕りや山菜探し、枯葉を雪に見立てたソリ遊びは今でもなつかしい思い出だ。大学進学後に都内へ移ったが、結婚を機に25歳で地元に戻った。「自然豊かな伊勢原がやっぱり大好き」だ。現在は、創業150年を超す(有)成瀬石材店の6代目として働く。また、地元消防団員として活動するなど、郷土に密着した生活を送る。
○…「でも、仕事や青年部の活動で妻や子どもには随分迷惑をかけています」。毎日、帰宅は夜遅く、家族の時間が持てないようだ。「なので、まつりが終わったら一家で旅行をしようと思っているんです」。穏やかな表情でさらに続ける。「家族もPEACEが一番ですからね」―。おどけながらも目は真剣だ。地域や家族の平和を念頭に、今日もまつりの準備に向かう。本番はいよいよ明日だ。
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