伊勢原市の消防署員と女性消防団員が2月23日と25日、一人で暮らす市内の高齢者宅を戸別訪問し、防火を呼びかけた。
「直接会って話を聞き、少しでも不安を解消してもらおう」と毎年行われているこの取り組み。今年は春の火災予防運動に合わせて、2日間で65歳以上を対象におよそ40世帯を巡回した。
23日午後、消防本部予防課の越地修平さん(写真中央)たちは、上粕屋に住む古谷伊勢子さん(81歳)宅を訪問した。越地さんは、火の使用状況や消火器の有無などをくわしく調査したほか、時折、世間話を交えながら日常生活で感じる苦労や不安について本音を聞き出していった。
消火器を持っていないという古谷さんに「社会福祉協議会に申し込めば消火器がもらえます」と申込書を手渡した越地さん。ほかにもガスコンロ付近のカーテンやほこりの付いたコンセントを指して「火災の危険がひそんでいるので、日ごろから十分気をつけてください」と注意も促した。
「防火訪問はとても心強いです」と古谷さん。最近経験した度重なる訪問販売への不安を打ち明けたところ、警察への相談を勧めてくれた越地さんに「親身になってくれてありがたいです」と感謝を述べた。
防火訪問は今日27日も実施予定。訪問にさきがけ、今回対象となった世帯には、消防本部から事前に通知書が郵送されている。消防本部によると、消防署員が事前通達をしないで戸別訪問をすることはないという。越地さんは「署員をかたる詐欺などに注意をしてください。少しでも不安やご相談があれば、お気軽にご連絡をください」と呼びかけている。
問い合わせは市消防本部/【電話】0463・95・2119予防課
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