4月上旬からナシ畑に真っ白な花が咲き始めた。今年も伊勢原市内では、ナシ農家による授粉作業がピークを迎えている。
市内田中で多田農園を営む多田光正さん(62歳)は、4月8日頃から授粉作業を開始。今年は3月末頃に低温の日が続いたため、例年に比べて少し遅めのスタートとなったという。
授粉作業は、専用の器具を使って行われる。羽毛でできた凡天で、雌しべに花粉を付けていき、人工的に授粉させるというもの。
50年以上にわたりナシの栽培が続けられている多田さんの畑の面積は、およそ40アール。およそ1週間かけて全ての花に花粉が付けられる。王道の幸水や豊水のほかに、新高も栽培している多田さんは、「伊勢原でできた梨はとっても美味しいので、出来上がりを楽しみにしてもらって、ぜひ多くの人に食べて欲しい」と話す。
市内では毎年お盆頃に収穫のピークを迎える。収穫されたナシは農協の直売所に並ぶほか、北は北海道、南は沖縄まで全国に配送される予定。
市広報広聴課によると、現在市内のナシの栽培面積は15・07 haで、59戸の農家が幸水や豊水、新水などの品種を生産している。
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