NPO法人地域福祉を考える会の理事長を務める 宮森 孝史さん 桜台在住 64歳
支え合いを大切に
○…「地域や社会をみんなで支える。その拠点になっていきたい」。子育てひろばきらきら、友愛電話、児童コミュニティクラブなど福祉活動を行うNPO法人地域福祉を考える会の理事長となって1年が過ぎた。6月23日には、新たに「孤食」に取り組む『こども食堂』を伊勢原駅北口の「だいろくコミュニティ広場・来るりん」で実施する。市内の現状を把握する機会ともなり、「格差の広がる社会。子どもたちの集う場所として、みんなで支えていければ」と話した。
〇…「心理士は人と接する仕事。関心を広げ、もっと人間に興味を持ってほしい」。現在は東海大学文学部で教授として臨床心理学などを専門に教鞭をとる。北海道生まれ。家族で大阪へ転居後、大学受験を機に神奈川へ。専修大学で心理学を専攻し、学生時代から七沢のリハビリテーションセンターで手伝い、卒業後に同センターで初代の心理士となった。働きながら青山学院大学大学院で博士号を取得。専修大を経て12年前から東海大学へ。心理士に教授、人の心と向き合う仕事を続け、延べ1万人以上の人と出会ってきた。
〇…同会との出会いは、勉強会の講師を務めたことから。同会を立ち上げたのは七沢リハで働いていた人と知り、縁も感じたという。多くの人との出会いに導かれて今がある。「リハビリテーションをベースに立ち上がった会。その原点に戻り、活動を続けていきたい」と力強く話した。
〇…トレードマークは50歳を機にかけ出した丸メガネ。趣味はたまに弾くギターやウクレレで、高校時代にはラジオへの出演経験もあるのだとか。「これしか誇れるものはないですけどね」と笑う。また、お酒を飲むのは基本一人で、市内に出没することも。酒場で出会う人との会話が楽しみだという。「心理士も国家資格となり、国が心を支えることを求めている時代。皆で社会を支えることが大切です」と微笑んだ。
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