第71回国体関東ブロック大会女子ボクシングに出場する 松田 恵里さん 板戸在住 22歳
明朗強靭な女子ボクサー
○…今年から国民体育大会の競技種目に加わった女子ボクシング。神奈川予選を勝ち上がり、8月19日から山梨県で行われる関東ブロック大会に出場する。3位以上が国体へと進むこの大会。「相手に入らせない、自分らしいアウトボクシングができれば」と話す。現在、全日本女子ライトフライ級4位。国体はフライ級のみのため、1階級上げての挑戦となる。それでも「目標は優勝」と力強く語った。
○…海老名市で生まれ、幼稚園入園前に伊勢原へ。空手に打ち込む兄の姿に憧れ、幼稚園から自身も始めると、小学2年生で全日本優勝を果たした。ボクシングとの出会いは、高校1年の冬。観戦した女子プロの試合に心打たれた。すぐさま平塚のボクシングジムの門を叩き、高2の4月にデビュー。1ラウンドTKO負けと完敗するも、「こんなものじゃない」と腐ることはなかった。トレーナーと二人三脚でスピードに磨きをかけ、手数で相手を制するスタイルを形成。納得のいく勝利を挙げられたのは2年後で、初めてのTKO勝ちで支配する感覚を掴んだという。ここまでの戦歴は19戦12勝7KOだ。
○…現在、桐蔭横浜大学4年生。「スポーツに携わる仕事がしたい」との思いからスポーツ健康政策学部で保健体育・保健の教員免許を取得した。休みの日には、お気に入りのバイクに友人を乗せて湘南をひとっ走り。「鎌倉のトンネルを抜けて海が見える瞬間が最高。方向音痴だから行くのは知ってる道だけですけど」とにこやかに語る。
○…選手としての目標は全日本女子選手権大会の優勝と、その先の東京五輪出場だ。競技を続けることに対して、スポーツトレーナーで業界の厳しさを知る父からは当初反対にあったが、熱意を伝え説得。いまは実家へ帰る度にトレーニングを見てもらっている。「両親の理解があるから続けられる。今しかできないことをやりたい」。感謝を忘れず、夢の舞台へ邁進する。
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