伊勢原南公民館で開催されている「子どもの写真の撮り方教室」で講師を務めている 福田 伸(すすむ)さん 桜台在住 74歳
カメラで世界が広がった
○…「大切なのは、子どもを撮るのではなく子どもの仕草を撮るということ。どのシーンも可愛く写るので、とにかくたくさん撮ってください」と優しい眼差しで話す。今年で2度目の開催となる『子どもの写真の撮り方教室』。主な参加者は2歳以下の子どもを持つ市内在住の母親たち。それぞれのカメラで上手な撮り方を教える。今回の教室も残すところあと1回となった。「日常で活かせる撮り方を教えたいです」
○…東京都目黒区出身。高校卒業後は電気メーカーへ就職した。50歳頃に社内で立ち上がったカメラサークルに所属。当時は使い方も分からなかったカメラをはじめて手にした。「それまでカメラに興味はなくて。ただ、父親がカメラ好きで幼い頃の自分の写真は多く残っていました」。23歳で結婚。伊勢原へ移り住んだのは30歳の時だった。もちろん自身の子どもや孫の写真もたくさん撮影し、アルバムを作成。「実は講座のテキストに登場するのも孫の写真です」と微笑む。
○…カメラをきっかけに様々なつながりができた。11年前から市内外のサークルの講師を依頼されるようになり、8年ほど前からは市民カメラマンの一人としても活動している。「伝統ある行事や季節の風景など、写真を撮ることで伊勢原には宝物がたくさんあることに気づきました。改めていい場所だと感じています」。1つのイベントで撮る写真は1000枚を超える。撮り方は、より当日の様子が伝わる工夫をするようになった。「写真を通して、まだ知られていない市内の魅力を伝えていきたい」
○…庭の手入れが日課。キレイに咲いた花はもちろんカメラに収める。また、健康維持のための朝晩の体操も欠かさない。生徒たちと遠方へ撮影に出かける前日は、まるで遠足前の子どものようにワクワクが止まらないという。「カメラを通して自分の世界観が広がるんです」。夢中でシャッターをきり続ける。