三ノ宮の高齢者総合支援センター「泉心荘」で2月10日と11日に福祉施設の防犯対策を啓発するDVD撮影が行われた。公益財団法人日本防災通信協会が企画。「いせはらフィルムコミッション」が泉心荘を選んだ。
今回の撮影は、2016年に起きた相模原市の障害者支援施設での殺傷事件を契機に、(公財)日本防災通信協会が企画。同財団が進める110番非常通報装置の設置普及や施設の防犯対策強化などを目的にDVD撮影が行われた。
作品タイトルは「あなたの施設、安全ですか?社会福祉施設における防犯対策(仮題)」。内容は不審者侵入防止対策や侵入された際の職員の対応要領などの防犯対策をまとめたもので、入居者と家族との金銭トラブルから、息子が犯人となって施設に押し入ってくるというストーリー仕立てになっている。
撮影は施設の内外で行われ、犯人の侵入を防ぐため通路をベッドで封鎖したり、さす股で犯人に対抗するシーンなどが撮られていた。施設長の小泉隆一郎さんは「役者さんの演技は迫力があった。本当にナイフを出されたら職員だけではどうにもならない。警察がすぐに駆けつけられれば、被害は防げるのでは」と話した。
入居者と交流
撮影修了後には入居者役で出演した俳優の宝田明さんが実際の施設入居者らと交流。一緒に歌を歌ったり、宝田さん自身の戦争体験や役者として学んだことなどを語ると、皆楽しそうに笑顔で耳を傾けていた。
フィルムコミッションは、伊勢原市を魅力ある街にするためのシティプロモーションの一環で2015年に始動。映画やドラマの撮影場所の誘致や支援を行い、撮影された映像を介して市のイメージアップを図っている。今回DVDを製作する(株)キノックス(本社/東京都)は、これまでに2作品を市内の企業と学校を舞台に撮影している。
![]() 宝田明さんとふれあう
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