伊勢原市森林組合(平田光一代表理事組合長)は3月22日、大山小学校(塩川幸恵校長)に市内産のスギ材を使った学習机35台を寄贈。寄贈式に合わせて机と同じスギ材を使った「木育」を実施した。
市森林組合は1968年に大山・比々多・高部屋の3つの森林組合が合併して伊勢原町森林組合として設立された。現在は市内の森林所有者約600人が所属。市内の山を中心とした木材生産をはじめ、森林調査や保護活動、企業等の森林活動支援などを通じて森林づくりに取り組んでいる。
寄贈は農林中央金庫からの助成金約100万円を活用して行われたもの。同組合では一昨年も市内の公園に木製のベンチを寄贈している。
今回寄贈された机は全部で35台。天板に市内産のスギ材が使用されている。市森林組合によるとスギ材は軽くて使いやすい反面、学習机としては柔らかく、そのままでは利用に不向きな木材。そこで組合では広島の企業に依頼して天板の両面にPET樹脂コーティングを施すことで強度を確保し、軽さと強度を兼ね備えた机になったという。机は4年生から6年生が利用する。
当日の寄贈式には同校の児童をはじめ、平田組合長、農林中央金庫の有田吉弘関東業務部長、高山松太郎市長らも出席。高山市長から感謝状が手渡された。
また寄贈式に続いて、同じ市内産のスギ材を使ったペン立てを組み立てる「木育」も実施。児童たちは森林と林業について学びながらペン立てを製作した。同組合の代表理事専務・石井洋三さんは「身近な自然が有効活用され机になったことを知ってもらい、より木に親しみを持ってもらいたい」と話した。
組合では今後、児童から使い心地などを聞き取り、同様の市産材を使った学習机を都心部に向けて販売していく考えだ。
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