『もし明日、親が倒れても仕事を辞めずにすむ方法』を出版した 川内 潤さん 東大竹在住 37歳
無理しない介護の普及へ
○…「家族の介護の定義を変える本。介護は我慢しなくていい。親も子どもが辞職するのは望んでいません」。自身が介護職員として体験した介護の現場から学んだ事例をもとに、仕事と介護を両立するためのノウハウ本をこのほど出版した。
○…介護に関心を持ったのは高校2年の時。体操部の練習中に手首を骨折し、腰の骨を移植する大けがに見舞われた。「車いす生活で、介護のありがたさを実感した」。「人のためになることを」と介護を学ぶため上智大学の社会福祉学科へ。老人ホーム紹介サービスや外資系コンサルタント会社を経て、26歳で市内外に福祉施設を運営する父親の会社に介護職員として入職。「伊勢原の人は家族を大事にするため、ヘルパーに頼らず親の面倒を家族で見ている。その分ストレスを抱え込んでしまう人を見てきた」。そんな現状をなんとかしたくて2014年にNPO法人「となりのかいご」を立ち上げた。自身の経験をもとにプロに任せ頼ることで、“無理しない介護”の普及活動を行っている。
○…平塚生まれ。2007年に結婚を機に伊勢原へ。妻と2人の子どもとの4人家族。休日は家族サービスやジョギングでリフレッシュ。「ダイエットのために走り出した。最近は忙しくなかなか走れないが、大山に向かって走っている」と微笑む。元々運動が好きなこともあり、体を動かすことで体調を整えるのが自分流の健康法だ。
○…「介護の現場では虐待などの深い問題もある。講演では話を聞いて楽になったとの言葉も頂く。今後も悩める人のためになるように活動していきたい。現場で学んだ多くを社会に還元し、いずれ恩返しできれば」。介護の現場を知るプロとして誰も傷つかない介護を目指していく。
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