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呼吸器内科で気管支サーモプラスティ治療を導入 医療レポート 喘息は季節の変わり目に注意を 取材協力/伊勢原協同病院
体内に必要な酸素を取り込む「呼吸」。気管支や肺、胸膜など、呼吸器には感染頻度の高い臓器が多く、厚労省発表(2017年)の死因トップ10の5位に「肺炎」、1位のがん(悪性新生物)でも「肺がん」が1位に位置。また近年では高齢化に伴い「誤えん」による発病リスクも増えている。伊勢原協同病院(井上元保病院長)で治療にあたる呼吸器内科の加志崎史大診療副部長に話を聞いた。
「季節の変わり目となる秋や春は、喘息の症状が悪化するシーズンになります」と加志崎医師。同院では気管支喘息の治療法として注目される「気管支サーモプラスティ治療(BT)」にも積極的に取り組んでいる。「BTは今年6月に気管支喘息に関するガイドラインでも重症喘息者の治療法として明記されました。太く変形してしまった気管支の筋肉を温めることで緩和させます。保険適応となる内視鏡治療で若い人には生活の質(QOL)を向上させるなどメリットも多い」と同氏は話す。
また肺がんや肺気腫(COPD)等の患者も依然として多く、「感染リスクを下げるには、禁煙が予防の第一歩」と加志崎医師。同院では平日午前を中心に初診を受付けるが、詳細はHP等で確認を。「呼吸器疾患は咳などの自覚症状があることが多く、不安な方は人間ドックなどで肺機能の検査を受けることも勧めています。また長期間の自覚症状がある方は医療機関に受診を」と呼び掛ける。
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