伊勢原 人物風土記
公開日:2019.08.16
設立40周年を迎えた伊勢原サンデージョギングで代表代行を務める
佐藤 隆さん
串橋在住 72歳
苦しい時でも一歩前へ
○…毎週日曜日の朝7時、市役所前広場に集合し、約6・3Kmのコースをジョギング愛好家らで一緒に走る「伊勢原サンデージョギング」。40周年を迎え、代表代行として、現在記念誌の作成に尽力する。こだわったのはメンバーのメッセージと、それぞれの顔写真を載せること。「40年の歩みを振り返る中で、伊勢原サンデージョギングに対する愛情がますます深くなりました」と話す。
○…東京都荒川区生まれ。家の近くを都電荒川線が走る、下町で育った。中学校から軟式テニスをはじめ、高校を卒業後、社会人になっても会社で部活動として続けた。走り始めたのは40歳のころ。きっかけは、会社の先輩からの勧めだった。「最初はついて行けなくて、3Kmも走れなかった。毎日走っているうちに距離ものびてきて、自分の成長が実感できて楽しかった」と、走ることにのめり込んでいった。50歳を前にしてフルマラソンに初挑戦。60歳を過ぎて、「全県フルマラソンで4時間以内完走」の目標を立て、青森県から鹿児島県まで37都府県で達成した。
○…1989年、妻の実家がある伊勢原市内に居を構えた。市内で走っている中で、縁あってサンデージョギングに参加するように。走る魅力は何と言っても達成感という。「一歩でも前へ出ればゴールに近づける。次の違った景色が見えるところ」と、「苦しい時でも一歩前に足を進める」ことを自身の信条にしている。
○…長年勤めた会社を退職し、66歳から市内の小学校で臨時職員(校務整備員)として勤務する。2年前に病気を患い、現在は裏方としてサンデージョギングを支える。「日本全県フルマラソン完走」という個人の夢とともに、「伊勢原サンデージョギングが仲良く、楽しく続いていってほしい」と願っている。
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