株式会社セゾオン(佐藤美成代表取締役)が運営する、伊勢原市役所レストラン棟の「お食事処しいの木」で、地場産のシカ肉を使ったメンチカツカレーが4月6日(月)から販売される。農作物被害を軽減するため捕獲された野生鳥獣の食肉を使い、地産地消を推進するねらいがある。
市内では、シカやイノシシなどの野生鳥獣による果樹や野菜などの農業被害が発生していて、市農業振興課によると被害額は年間1千万円台から2千万円台で推移している。このため、神奈川県猟友会伊勢原支部・各地区有害駆除班を中心に捕獲が行われている。
販売される「伊勢原地場産 鹿肉メンチカツカレー」(税込670円)のメンチカツには、市内大山・高部屋地区で捕獲されたシカ肉を使用。伊勢原市有害鳥獣対策協議会(大山・高部屋有害駆除班)によって整備された食肉処理施設、猪・鹿問屋「阿夫利山荘」(磯崎敬三代表)で加工されたもので、市農業振興課が間に入って調整し、商品化された。
「身近な商品に」
3月30日には試食会が行われ、報道関係者に公開された。お食事処しいの木で、メニューの開発を担当している(株)セゾオンの課長代理、中野努さん(46)は、「伊勢原の新鮮なシカ肉を、いろいろな方に食べて頂ければと思い、メンチカツという身近な商品にした」と経緯を説明。メンチカツはシカ肉100%で、タマネギのほかにナツメグやバジル、オレガノの香辛料で味付けされ、しっとりさせるためにオリーブオイルが練り込まれているという。佐藤代表取締役(64)は、「美味しく料理できているので、ぜひご賞味いただければ」と話している。
磯崎代表(77)は「美味しく食べて、命を無駄にしないことが大事。市民が気軽に行きやすい市役所のレストラン、しいの木さんで商品化してもらえて感謝しています」と語った。
レストランの営業時間は、午前11時から午後6時まで。定休日は土・日・祝日。
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