一般社団法人T.M.S(秋山文生代表)が6月6日、伊勢原市に「感染防止ボックス」2台を寄贈した。同ボックスは、伊勢原協同病院(井上元保病院長)の救急入口付近に設置され、新型コロナウイルスの検体採取(PCR検査等)で活用される。
T.M.Sは、厚木市と伊勢原市の中小企業10社で組織する団体。2010年に結成され、異業種で社会貢献活動を続けている。
寄贈した感染防止ボックスは、同団体が自作したもので、高さ2・3m、幅1・8m、奥行0・9m。防護服を着た医療従事者が中に入り、アクリル板越しに患者の問診や検体の採取を行うことで、飛沫感染などのリスクから守ることができる。
夏場でも使用可能
ボックスは、内部の気密性を確保した構造で、後方のスポットエアコンから冷風を送り込むことで、内部を陽圧にして、外部からのウイルスの侵入を防ぐ仕組み。エアコンが付いているので、夏場でも検体の採取が可能。
会員らで「何かできることはないか」と話し合い、構想から1カ月程度で作り上げた。屋外で使用するため、特に強風対策には気を配ったという。またボックスに使う資材の選定や供給は、市内高森のトラスコ中山株式会社厚木支店が協力して実現した。
6日の午後には、伊勢原協同病院で感謝状の贈呈式が行われ、会員をはじめ、市や病院職員らが出席。高山松太郎市長から秋山代表に感謝状が手渡された。
秋山代表は「会員みんなで汗を流して、自作したボックスです。医療従事者の方々を守ることができれば」と話した。
高山市長は「寄付を頂いて、本当にうれしい。命を守っていく体制の準備ができたことを心強く思っています」と、井上病院長は「中が涼しいので、防護服を着ていても効率的に、必要な方のPCR検査を取ることができるようになる。安全を担保しながら通常の診療に戻していければ」と語った。
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