伊勢原市出身の俳優、浦田有さん(31)がこのほど、インド・ムンバイで行われた映画祭「Accord Cine Fest」で、最優秀助演女優賞を受賞した。出演作品は賀川良監督の短編映画『Michiko』で、浦田さんは統合失調症を発症した主人公(道子)が入院した先の担当看護師役を好演した。
作品は、賀川監督が自身の体験をもとにシナリオを書き上げた25分間の短編映画。精神病の患者を勇気づけようとメガホンを取った。今年5月に作品が公開されてから、東京やロシア、スウェーデン、トルコなどの映画祭でもさまざまな賞を獲得している。
浦田さんは精神科病院で仕事に向き合う看護師のリアルを追求して演じたという。俳優として初の受賞に「良い脚本と良いスタッフ、キャストのみなさんで作った映画。俳優として10年間努力してきた結果として、節目に最優秀助演女優賞を頂けて嬉しい」と声を弾ませた。
伊勢原に恩返しを
浦田さんは1989年生まれ。伊勢原中学校、伊志田高校を卒業し、東京農業大学短期大学部では畜産や農学を学んだ。
もともと芸能の仕事に興味があった浦田さんは、短大を卒業後すぐに俳優として活動をスタート。2010年4月に新宿の小劇場での舞台出演をきっかけに、その後はテレビドラマや映画、CM、ラジオなどにも出演。現在は事務所に所属せず、フリーランスで俳優活動を続けている。
また、愛玩動物飼養管理士1級や動物取扱責任者の資格を生かして、都内と伊勢原でペットシッターとしても活動する浦田さん。銃砲所持許可免許も取得していて、クレー射撃が趣味。現在も伊勢原射撃場を度々訪れるという。
浦田さんは、これからも俳優として、映画やテレビでさらに活動の幅を広げていきたいという。「メジャーな映画やテレビドラマで、主演が演じられるように頑張りたい。地元伊勢原に恩返しができたら」と話した。
![]() 賞状を持つ浦田さん
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